- HOME
- ホームページ活用のコラム
- ホームページ作成ではページごとの目的設計が成果を左右する
ホームページ作成ではページごとの目的設計が成果を左右する
2019.10.15
ホームページ作成において、制作会社に依頼されたことがあるオーナー様であれば、制作担当者から「ターゲットに訴求できるページを作ります」や「ページごとにキーワードを設定してSEOを強化していきましょう」等といったアドバイスを受けた経験はあると思います。実際に私もこのようなお話をしています。
そして、ディレクションやマーケティングリサーチ等で得た情報をもとにサイト設計(情報配置・ワイヤーフレーム設計)に進みます。
ここで、重要なことは、意味のあるページになっているか、他の同業サイトが掲載しているから載せているといったことになっていないか、確認していくことです。
2019年のグーグルのコアアルゴリズムアップデートについて
2019年3月6月9月にグーグルがコアアルゴリズムのアップデートを実施しています。これにより、多くのサイトが影響を受けて、順位が大きく下がっている傾向にあります。しかしながら、影響を大きく受けず、順位が上がっているサイトや横ばいで推移しているサイトもあります。
そして、大きな影響を与えていることもあり、グーグルが異例ではありますが、サイト運営者に向けて、アドバイスを発表しています。
以下、重要なポイントを紹介します
【 主要な更新とコンテンツの再評価 】
「コアアルゴリズムアップデートでパフォーマンスが低下する可能性のあるページには何も問題はありません。これらは、ウェブマスター向けガイドラインに違反しておらず、手動またはアルゴリズムによるアクションの対象ではありません。これらのガイドラインに違反しているページでも同様です。実際、特定のページまたはサイトを対象とするコアアップデートには何もありません。代わりに、変更は、システムがコンテンツ全体を評価する方法を改善することです。これらの変更により、以前は報酬が少なかった一部のページのパフォーマンスが向上する場合があります。」
【 コンテンツに焦点を当てる 】
「コアアルゴリズムの更新後にドロップするページには、修正すべき問題はありません。これは、主要な更新プログラムの変更後もあまり成果を上げていない人々が、まだ何かをする必要があると感じるかもしれないことを理解しています。できる限り最高のコンテンツを提供することを重視することをお勧めします。それが私たちのアルゴリズムが報いるものです。」
ウェブマスターブログより一部抜粋
https://webmasters.googleblog.com/2019/08/core-updates.html
そして、サイト運営者がコンテンツを更新するにあたって気をつけるポイントも発表されていますので、一部紹介します。
【 コンテンツと品質に関する質問 】
・コンテンツは、オリジナルの情報、報告、調査、または分析を提供しますか?
・コンテンツは、トピックの実質的、完全、または包括的な説明を提供していますか?
Etc…
【 専門性に関する質問 】
・もし自分がコンテンツを制作したサイトを調べた場合、その分野において深く信頼できる内容か、あるいは、そのコンテンツ制作者が広く認識されているか?
・コンテンツは、明確な情報ソース、関係する専門知識の証拠、著者またはそのコンテンツを公開するサイトに関する背景(著者ページへのリンクやサイトの概要など)など、信頼できるものか?
Etc…
【 プレゼンテーションと制作の質問 】
・コンテンツにスペルやスタイルの問題はありませんか?
・そのコンテンツは大量生産されていた、あるいはライターに外注されたものであるとは言えないか?あるいは多数のサイトに流用されたコンテンツであり、個々のページあるいはサイトは、読む価値がありますか?
Etc…
【 比較質問 】
・検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供しますか?
・コンテンツは、ユーザーの純粋な利益に貢献しているように見えますか、それとも検索エンジンで何がよくランク付けされるかを推測しようとする誰かによってのみ存在しているように見えますか?
コンテンツの評価基準を改善し、以前の評価基準も参考にしながら、コンテンツを作成する際には前述の項目を確認しながら、更新することをすすめています。
各ページの設計をこのよう内容も考慮しながら、作成していく必要があります。
グーグルのコアアルゴリズムアップデートの内容を参考にしながら、コンテンツを更新していくことで、上位表示が期待されます。しかし、正直なところこれら膨大な情報を確認しながら、日々コンテンツを更新していくことは、難しいと感じられると思います。実際、私も一緒です。非常に手間や時間がかかり、本当に伝えたいオリジナルの情報も他サイトで少し紹介されていると、更新する意味が無いのでは?と感じてしまいます。
まずは、ページごとに目的を持たせながら、情報を設計していくことで、内容を整理でき、ユーザーにとって有益ページが作れるようになります。
ページごとの目的設計とは?
ホームページ作成では、制作担当者から「トップページ」「事業内容」「会社概要」「スタッフ紹介」「アクセス」「ブログ」等といった基本的なページをサイトマップも見せながら、提案されると思います。
そこで重要なことは、このような基本ページにもしっかりと目的を設計してユーザーにどのような印象を与えて、どのような行動をとってほしいか、考えることです。
正直、各ページのキーワード設定は、目的を設計した後でも構いません。
そして、ホームページ作成時に設置するメインメニューの目的設計が崩れてしまうと、後々更新していくコンテンツもぶれてしまう可能性があります。
目的は大きく分けて2つ挙げられます
①アクセスを集めるページ
②行動を喚起させるページ
この2つが大きな目的です
そして、この2つを混合させてしまうことはおすすめしません。
割合としては、今後更新していくコンテンツを含めると、①アクセスを集めるページが大きくなります。
①アクセスを集めるページについては、最近の流れですと、ユーザーにとって役立つコンテンツ(無料で見られる場合が多い)から、【見込み顧客】→今【すぐ客】へと行動が変化していくイメージです。
まずは、サイトマップで記述した各ページがどちらかに分類していきます。
また、気を付けたいポイントとして、サイトマップありきで目的を考えてしまうとあまり効果的ではなく、こじつけのような目的になりがちですので、あくまでも目的を達成するために必要なページを設置してください。
- 例えば、パーソナルトレーニングジムのサイトの場合
・ユーザーが、ダイエットをするために信頼できるパートナーがどのような人が知りたいといったニーズがあると想定すると、トレーナー紹介のページが必須となり、②行動を喚起させるためのページ設計が求められます。
・また、歩いて行けるジムに入会したいというニーズがあると想定するとアクセスページの設置が必要となり、②行動を喚起させるためのマップやアクセスに関する情報を掲載することが求められます。
ただ、様々なユーザーを想定してページを設計していくと、膨大なページが必要となり、掲載する内容もぶれてしまう可能性があります。
そのため、実在し、オーナー様のサービスを気に入っているペルソナ一人のニーズや行動を分析して、目的あるページを設計する必要があります。
誰のためにページを設計するべきか?
ここまでの情報を見るとグーグルのアルゴリズムに気に入ってもらうページを作成することが、成果に繋がるポイントだと思われがちですが、原点に帰って誰のためにサービスを提供しているのか考えると、やはりお客様(ユーザー)です
つまり、ユーザーファーストで設計されていないページはグーグルでも評価されません。
では、どのようにしてユーザー(見込み顧客)が見ていて面白いページを設計するのか?
答えはユーザーを魅了するストーリーテリングです
ポエムストーリーズでもクライアントのホームページ作成で各メインメニューを企画するにあたって、ストーリーテリングを重要視しています。
ユーザーは、同じようなサービス品質、同じくらいの価格帯、同じエリアといった条件下の場合、どのような点で意思決定をするか、それは事業にかける想いや背景です。それにより親近感を与えることができ、自社を選んでもらえることに繋がります。
無機質に並べられたサービスラインナップや会社概要には何も魅力を感じません。本当は、熱い想いがあるのにも関わらず、ホームページで紹介されていないことは非常にもったいないです。特に、行動喚起を目的としたページには、ストーリーテリングには必要だと考えています。
まとめ
2019年に3回、グーグルはコアアルゴリズムのアップデートを実施しています。以前と比べ、上位表示が難しくなった一方で、チャンスだとポエムストーリーズでは考えています。今まで上位表示されていたサイトもランクダウンされ、今まで過小評価されていたサイトが上位表示されています。
これからホームページを作成されるオーナー様にも十分チャンスがあると考えています。ですが、制作担当者の言われるがままに進めてしまうと目的無き薄いページを設計されてしまう場合がありますので、基本的なページであっても、まずはどのような目的で設置するのかを聞いて、共有されることをおすすめします。
コラム執筆者
ポエムストーリーズ 代表 水谷竜也
連絡先:080-7019-0314
↓↓ おすすめのコラム ↓↓